更年期における心身の不調について
更年期における心身の不調について
更年期は閉経(一般的には50〜52歳頃)をはさむ前後5年ずつのおよそ10年間のことをいいます。更年期における不定愁訴、更年期症状は多くの人にみられるものですが、日常生活に支障をきたすほどになると、更年期障害の可能性があります。
更年期障害は、卵巣機能の低下や、心理・社会的要因や加齢による身体的変化など、多くの要素が複雑に絡み合って発症します。
更年期障害の症状は、自律神経失調症状(のぼせ、冷え、動悸、頭痛、睡眠障害など)や、精神症状(不安、イライラ感、抑うつ気分、など)、その他身体の症状(関節痛、手のこわばり、むくみ、など)など多岐にわたります。
更年期障害の治療は、生活習慣の改善、薬物療法(ホルモン療法、漢方療法、向精神薬)、精神療法などを組み合わせて行います。
更年期はライフサイクル上の大きな過渡期で、この時期の女性は身体的にも社会的にも大きな変化に対応しながら、次のライフステージに適応していきます。
多くの健康な方は自力で乗り越えられますが、更年期症状は個人差が大きく、症状が大変に辛いという方もあります。
更年期の心身の不調は、周りの人にはなかなか相談しにくいことですが、治療により症状を緩和することはできますので、ご相談ください。
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