病理診断科
病理診断科
病理診断とは?
病理診断とは、胃カメラなどの内視鏡や手術でとった臓器を顕微鏡で組織・細胞レベルで観察して、病気の診断(特にがんの診断)をすることです。多くの場合、「がん」かそうでないかは、病理所見によって決まるので、病理診断はその後の治療方針(手術するのかしないのかといったこと)を決定する際にも、非常に重要な役割を担っています。そのため「がん診療連携拠点病院」の指定には、常勤の病理診断医の配属が必須となっています。
(もっと詳しく知りたい方は、こちらのサイトをご覧下さい 日本病理学会 一般の方へ )

病理外来・セカンドオピニオンのご案内
病理診断は、たとえば「がん」の場合は「最終診断」になり、治療方針もそれに基づき決定されます。その大切な診断について、十分な説明を受けて納得して治療を受けたい、そのために診断した病理医から直接話を聞きたい、という方もおられると思います。自分が戦う「病気」の顔つきを見てみたい、自分の身体を蝕んでいる「がん細胞」を見てみたい、という方もおられるでしょう。
病理診断を病理医から直接聞く方法。
受診され「がん」と診断を受けた病院に病理医がいるか、その病理医と会って話を聞くことができるかは、病院(あるいは担当医)に直接聞いていただく必要があります。 現在、病理科は「標榜科」(診療科の一つとして看板を挙げることを許された科)として認められており、病院のホーム ページなどに、病理医の名前や専門領域をあげている病院もありますので、参考になさってください。
現在、病理専門医は全国に2200名ほどしかいません(三重県には21人)。日本医師会の調査で病理診断科医師数の不足が明らかにされており、診療科別の最低必要な医師数(現状との比較)では、病理診断科は3.77で、医師不足についてマスコミがしばしば取り上げる婦人科の2.91よりも病理医の不足は深刻です。大学病院は別として、大病院でも病理医がたった一人だけだったり、常勤病理医がいない病院も少なくありません。病理医がいない場合の病理診断は、非常勤病理医が行っていたり、検査センターを通じて行われていますので、診断した病理医に直接会うのは難しいと思われます。そのような場合、「病理診断のセカンドオピニオン」を求めていただくのが一つの方法になります。
当クリニックでは、病理診断のセカンドオピニオンを受けることができます。
また、一つの病院で病理診断を受けても様々な疑問や不安が出てきます。
「良性と言われたが本当に心配ないものだろうか」、「がんと言われたが、手術をしないといけないものだろうか」
当クリニックでは、「がん」の生検や手術の病理組織学的診断について、その診断が下された組織標本(ガラスプレパラート)を事前に郵送または持参していただき、日本病理学会認定の病理専門医にセカンドオピニオンを依頼します。当クリニックから依頼を受けた病理専門医が顕微鏡で再度診断を行います。
ご相談当日は、相談に来られた患者さん(とご家族)に、画面モニターを用いてどのような性質の病気なのかなど、丁寧に詳しく説明いたします。
正しい病理診断を受けることは、適切な治療を受けることに繋がり、それは患者さんの人生、ご本人や家族様の快適な生活にも大きく関わることです。どうぞお気軽にご相談ください。
当クリニックでのセカンドオピニオンの対象となる方
生検あるいは手術を受けられた 患者様ご本人
対象とならない方
・ 医療過誤および裁判係争中に関する相談 ・ 死亡した患者さんの診断・治療に関する相談 ・ 診療情報提供書および検査資料を持参できない場合 ・ 予約をされていない方
相談に必要な資料
・ 生検あるいは手術検体の病理診断報告書のコピー ・ 生検あるいは手術検体のガラスプレパラート *病理診断報告書のコピーとガラスプレパラートの貸与は、受診された病院にご相談下さい。コンサルトの事前に郵送していただくと、詳細な検討が可能です)
ご予約から相談当日まで
1.お申し込み (お申し込み用紙をFAX) 申込用紙を印刷いただだき、必要事項をご入力の上、郵送またはFAX送信してください。 郵送先/FAX送信先: (ゆう心のクリニックの住所/FAX番号と同一です) 2.ご相談日時の決定 当クリニックスタッフより、ご相談日時について、お電話もしくはメールにてご連絡差し 上げます。 3.ご相談当日 受付 「ゆう心のクリニック」の受付までお越しください。 ● 相談に必要な下記を忘れずにお持ちください。 ・ 生検あるいは手術検体の病理診断報告書のコピー ・ 生検あるいは手術検体のガラスプレパラート
相談料金
現在、病理診断セカンドオピニオンは診療報酬に規定がなく自由診療となっています。当面は無償で対応させていただきますが、今後の変更もありうることをご了承ください。
ー診療のご案内へ戻る